引張圧縮試験機
今田引張圧縮試験機は、SV型・SVZ型・SH型・SDW型・SDT型・特殊型など、それぞれのタイプに特徴があります。
試験目的に合ったタイプをご選定下さい。
試験機を選ぶ時のポイント!
◎どのような試料をどのように試験しますか?
◎最も大きな測定荷重はどのくらいですか?
◎最も小さな測定荷重はどのくらいですか?
◎試験の速度はどのくらいですか?
◎試験結果はどのように出力しますか?
◎使用環境はどのような所ですか?
◎特別なご要求はありますか?
最大荷重:2kN
最大荷重:2kN
最大荷重:5kN
最大荷重:2kN〜200kN
機能の概要
■標準機能
今田引張圧縮試験機の機能をさらに拡張するための、各種のオプションを用意しています。
機種により適用できないものがありますのでご注意ください。また、「付属機器・拡張オプション」「専用治具」「ソフトウェア」がオプションとしてあります。
詳細はそれぞれのページをご覧ください。
◎荷重
ロードセルを使用して、荷重測定を行います。試験の測定領域は、通常、定格荷重の20%~100%の範囲となっており、20%以下の試験場合、レンジ切替や追加などで測定精度を上げます。今田引張圧縮試験機は、すべてJIS1級試験機の荷重精度で製作しています。
◎変位
材料の縦弾性係数(ヤング率)や、ばねの特性のように、荷重-変位の関係を調べる測定に必要です。
変位は試験機の移動量を測り表示しますが、ロードセルのたわみ、試験機の剛性等により試験機の移動量とロードセルの先端に付けた治具の移動量にわずかな差が出ます。
この差を荷重に比例した補正により修正しています。
※SV-55CB型は荷重のみとなります。
◎速度
荷重試験において、力を加える速度は、測定結果に大きく影響する場合があります。JIS等で規定する試験方法にも、試験条件として試験速度が記載されているのが一般的です。
指定速度を数値入力することで簡単に操作が行えます。
※SV-55CB型はボリューム可変式となります。
◎サイクル動作機能
設定回数の繰り返し試験を行うことができます。上下限の設定は荷重・変位どちらでも可能です。
各設定値で時間を指定して停止させる機能もあります。
※一般の引張圧縮試験機による往復繰り返し動作機能は、数百回の比較的回数の少ない繰り返し試験での使用が実用的です。
繰り返し回数が数万回になる試験には、専用の耐久試験機をご検討ください。例:スイッチ耐久評価試験機等があります。
※SV-55CB型に機能は有りません。
◎破断検知機能
破断時、引張圧縮試験機の自動停止や原点復帰が行える機能です。破断時の各データ値はホールドされます。
◎開始点検出機能
圧縮試験等で加圧治具と試験片が接触した時(荷重がわずかに変化した時)、変位表示を自動ゼロリセットする機能です。
接触点からの変位量を測定したい場合に利用できます。
※SV-55CB型に機能は有りません。
◎試験開始・終了の自動調整機能
圧縮や曲げ試験等で加圧治具と試験片が接触するまでの無負荷間隔を試験速度とは別に高速で動作させる自動送り機能、試験終了時に自動で原点復帰する機能があります。
※SV-55CB型に機能は有りません。
◎判定機能
荷重(又は変位)で範囲設定を行います。「最大点」、「破断点」のポイントが設定範囲に対して合否判定を行う機能です。
◎日本語・英語切替
液晶画面表示の引張圧縮試験機は、日本語・英語の切替で画面表示が行えます。
※SV-55CB型には機能がありません。
◎外部出力
全機種、専用ソフトをUSBにてパソコンへ接続が行えます。
※関連ソフトウェアの適合をご確認ください。
■オプション機能
◎長尺仕様 ※SV-55CB型のみ。
昇降軸を長くすることで、上下のチャック間距離を大きく取ることができて長い試料も試験可能になります。
昇降軸は標準より150mm長くすることができます。
対応機種はお問い合わせ下さい。
◎レンジ追加
1台の試験機で小さな荷重から大きな荷重まで幅広く使用する場合は、荷重レンジが複数の型式をご選択ください。
型式以外の小さい荷重レンジもロードセル交換などで最大6レンジまで増設できます。
型式により、追加で増設できるレンジ数が異なりますのでご確認ください。
対応機種=SV-55CB型を除く全機種。
◎荷重維持機能
荷重をかけ試験機を停止した場合、荷重値は時間の経過と共に徐々に減っていきます。これは試料やロードセルがクリープすることにより生じる現象です。
一定荷重を維持するためには、減少した分の荷重を元に戻すように試験機を常に制御する必要があり、設定した範囲に入るように制御運転を行うことができます。
※対応機種をお問い合わせ下さい。※本機能はパソコン(ISP-7)が必要になります。
◎荷重速度機能
荷重速度とは時間あたりの荷重の変化で表します。多くの試料では変形の度合いで剛性が変化するため、試験機を一定の速度で運転しても荷重速度が一定になりません。
荷重速度を一定にするには常に荷重速度を計算して試験機速度を自動で変えながら計測する必要があります。
JIS等の試験規格の中には試験機速度ではなく荷重速度を試験条件にしたものがありますので、このような試験に使用します。
※対応機種をお問い合わせ下さい。※本機能はパソコン(ISP-7)が必要になります。
◎F-S測定機能
スイッチのフィーリング試験専用のオプション機能です。専用の設定項目でヒステリシスの各ピーク値、ボトム値を計測することができます。
又、回数設定を行うことで繰り返し試験も行えます。
※対応機種をお問い合わせ下さい。本機能はパソコン(ISP-7)が必要になります。
◎プログラム運転機能
複数の指定した荷重(又は変位)の値をステップ毎に動作させて計測する機能です。最大99ステップまで登録が可能です。
※対応機種をお問い合わせ下さい。本機能はパソコン(ISP-7)が必要になります。
◎外部出力
アナログ出力は荷重・変位を各10V/FSで出力。また、プリンタを使用するための出力端子を用意しております。
※SV-55CB型はアナログ出力に対応しておりません。
ご参考メモ
荷重試験での試験機速度は該当規格に従って決めますが概略右記を参考にしてください。
◎金属材料の引張-----------5~10mm/min
◎プラスチックの引張-----2~500mm/min
◎セラミックの曲げ--------0.1~1mm/min
◎ゴムの引張-----------------100~500mm/min
◎剥離試験--------------------300mm/min
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